かげを慕う
富山本部校高校部
相変わらず太陽の自己主張が強く、
ちょっとした日陰さえも恋しい日が未だ続いています。
「かげ」
「影」と書けば、月影の「影」つまり「光」。または、
皆さんが毎朝見つめる鏡(かがみ)は「影見」=「姿見」だから「姿」。
「陰(蔭)」と書けば、「おかげ」、つまり「恩恵」や「庇護(ひご)」。
「(帝の)御陰を頼み奉る」とは、「帝のご庇護をあてにし申し上げる」となるわけです。
暑気をしのげる夜の月影〔月の光〕を待ちわびて、
夕立のあとの水面(みなも)に映った自らの影〔姿〕に、
しだいに重なる齢(よわい)をしみじみと思い知らされて、
ほんの少し心地よく吹きそよぐ夕風に、大地からの御陰〔恩恵〕を感じながら、
それとなく秋の気配を肌に感じる8月の終わり…。
今そんな感じです。夏の終わりの予感の中で…。
