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線状降水帯

魚津本部校

最近よく聞く言葉で、「線状降水帯」というものがあります。

みなさんも「なんかすごい雨がふるやつでしょ?」くらいの印象があるのかなと思うのですが

(私も最初はそう思っていました)理系担当として、気になったので調べてみました。

 

・線状降水帯とは

次々に発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなし、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過・停滞することで、線状に伸びる地域に強い雨を降らせる現象、とのことです。一見難しいとも思えますが、高校受験を控える中3生にはぜひ理解してほしいですね。

というのも、理科の教科書に出てくる「積乱雲」が関係している話だから、というのがあります。

「積乱雲」とは、強い上昇気流によって上空まで鉛直(えんちょく)に著しく発達した雲のことで、「短時間・強い雨(・北寄りの風が吹く)」をもたらす特徴があります。中学理科では、寒冷前線が通過したのちに発生する雲として有名ですね。(中3の皆さん、大丈夫だよね?)

もともと、積乱雲が単発で雨を降らすときには、「急に強い雨が降ってきたけどあっという間に雨が止んだ」のイメージで考えるとわかりやすいでしょうか。

そんな積乱雲が列をなしてやってくるのだからたまったものではありません。

昔遊んだゲームで、自分が地球を守るレンジャーを操作して、地球を侵略しにやって来る宇宙船を何とかして倒して、「やったか?」と思った矢先に同じ宇宙船が何体も襲来してきたのを思い出しました。(あれは絶望だったなあ)

 

・線状降水帯は昔からあった?

実は、線状降水帯という言葉が出始めたのは最近のことであります。(2021年から気象庁が使用したそうです。)だからといって過去にこのような大雨の現象が無かった、という訳ではなく、それに合う言葉が用意されていなかっただけらしいです。一言「大雨」で片付けられていたのかもしれません。

 

・なぜよく線状降水帯ができるの?

地球温暖化の影響で、大気の不安定度が増し、線状降水帯を形成する積乱雲が発達しやすくなっている可能性がある、とも言われています。まだはっきりとしたメカニズムが判明していないのですが、判明したとすれば対策もとりやすくなるのでしょうか。

 

現在の中学校理科の教科書にはありませんでしたが、今後扱われることも考えられます。知っておいて損はしないはずなので、この機会に知っておきましょう。また、気になる言葉を見つけたときにはいろいろと調べてみると、様々な発見があります。今の時代、調べることは誰でも簡単にできるので興味を持って知識を深めていきましょう。

私自身、まだまだ知らないことばかりです。まだまだ成長できそうです。

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