夢はいつも理不尽
富山本部校高校部
ようやく寝付くことができた朝方の夢に、こんなのがあった。
いかにも暴○団風の人々が居座るビルの中に、なぜか若き日の僕もいて、
組長とおぼしき人の娘に古典を教えていた家庭教師が辞めてしまったかなんかで、
これもなぜかだが、
お前が和歌を最低4首は作って、その娘に見せよという指令が来た。
ビルの中は案外自由に動き回ることができたものの、
どの空間にも、いかにもガラの悪い男たちがいて、次に移動するたびに、
「歌は出来たか?」「歌は出来たか?」と催促してくる。
こんな状況でいい歌など作れるはずもなく、最後はただ逃げ回っていたが、
次に紛れ込んだ空間で、組頭風の男に腕をつかまれ、
「おいっ、早く作れよ!」とすごまれ脅されたその瞬間に、夢から覚めた。
夢はいつも理不尽なものだが、
その細部には、こちらの現実に即した何らかの意味があると思っている。
若き日の僕の未熟さを今さらながら思い起させるためなのか、
既存の和歌の解釈はできても、
自ら和歌を詠む才能なんてない、今の僕への当てつけなのか。
それにしても、なんで「暴○団風の人々が居座るビル」なのか、
そしてなんで僕がそこにいるのか、
そこがどうも理解不能なのである。
