育英センター 田中の教育ブログ「中部探究今年も過熱」
滑川校
11/2(日)に第4回育英模試が実施され、結果の返却が始まっております。
私が試験監督をしていた滑川市民交流プラザは、100名ほど収容できる三階の大ホールがいっぱいになり、急遽隣のホワイエも利用させていただきました。
そして現在、この模試の結果返却が始まっているわけですが・・・
11/16(日)の秋季高校入試説明会でも申し上げた通り、富山中部高校探究科学科が今年もさらに人気を集めそうです。
今回の第4回模試の、富山中部探究科学科の第一志望人数、147名。
定員の80名をすでに大きく超えています。
昨年同時期に行った第4回模試では、第一志望人数が140名でした。
一昨年同時期に行った第4回模試では115名でしたので、今年も高倍率は間違いなさそうです。
令和6年度入試より、富山県は県立高校の学区制を廃止しました。
そして、富山県全域から富山中部高校を受験する流れが加速していることは過去の記事で触れました。
では、なぜ学区制というものがそもそも存在したのでしょうか。
一番の理由は、教育機会の公平性を担保するためです。
居住地域によって中学生の高校選びの選択肢が不均衡になる、というのは絶対に避けなければいけません。
よって富山県は各学区にバランスよく高校を配置し(例えば工業系の高校、進学も就職も狙える総合学科を持つ高校、大学進学に顕著な実績を出す進学校・・・)、どの地域に住んでいても、中学生一人一人が希望する学びに対応できる体制を保ってきたのです。
富山県と言えば、呉羽山を境に、呉東、呉西という呼び方を今でもしますよね。
これまでの富山県の高校・学科の配置は、見事に呉西と呉東の均衡が取れていたと思いませんか?
そして何より、学区のしばりがあれば、その地域で育った子を、他の地域に手放さずその地域で育てていける、というメリットがあります。
高校生が多くいる街はやはり活気が出ますね。
全国的には『進学校が存在するか、しないかで地域の地価が変わる』とも言われています。
学区制の廃止は、『そうしたくて』廃止に踏み切ったわけがありません。いろいろなやむを得ない事情を想像する必要があります。
富山県全域から富山中部探究科学科を狙う流れは止まらない、これが今の現状です。

