本当と誇張
富山本部校高校部
12月、季節は冬です。今週は、天気予報に「雪だるま」マークがついていました。本当に降るかどうかは定かではありませんが…。
さて、先日の授業で「フランク・アバグネイル・ジュニア(Frank Abagnale Jr.)」に関する文章を扱いました。フランク・アバグネイル・ジュニアは、16歳の頃から小切手詐欺を開始し、その後、年齢や経歴を詐称し、航空会社のパイロット、医師、弁護士などになりすましたとされています。後にFBIに逮捕されるも、刑期中・出所後にFBIと協力し、銀行や企業に対する詐欺防止のコンサルタントに転身し、現在は世界的に有名な詐欺・セキュリティコンサルタントとして活躍しているとされています。実際、自伝『Catch Me If You Can』(邦題:『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』)も発行され、映画や舞台にもなりました。
数年前に出題された文章では、フランク・アバグネイル・ジュニアの経歴というのは本当なのか?というテーマで記述されていました。パイロット、医師、弁護士にまでなりきれるのか?嘘までは言わないにせよ、本や映画にするために誇張したのではないのかと記述していました。(資格が必要な職業として、その職業の資格保有有無は詐称できても、実際の手術など、本当なのかは怪しいところです。)
実際のところ、自伝を信じるしかないとは思いますが、誇張であれば事実に基づいての表現なので、多少軽い非難でも許容されるようです。つまり、誇張であれば嘘ではないので、記載しても問題はないようです。(読者の捉える印象は別問題ですが…)
ただ、誇張といっても限度はあります。程度というものは難しいものですね。
ちなみに、フランク・アバグネイル・ジュニアの経歴を信じるかどうかはあなた次第です。
