ロードムービー
富山本部校高校部
先日、何年ぶりかわからないくらい久しぶりに映画を見に行った。
2時間ほどのコンパクトな内容のものをと思い、選んだのが
山田洋次監督の『TOKYOタクシー』だった。
木村拓哉演じるタクシー運転手が、倍賞千恵子演じる、とあるお婆ちゃんを
東京下町から葉山の施設に送るまでの、一日の交流を描いたロードムービーである。
山田洋次監督と言えば、『男はつらいよ』の寅さんシリーズであるが、
僕にとっては、『幸福の黄色いハンカチ』が特に印象深い作品である。
まだ小学5、6年生の頃、「水曜ロードショー」で放送されていたこの作品を見て、
えらく感動し、大人になってからDVDまで購入した。
これも北海道各地を巡るロードムービーであるが、
時を隔てても変わらない夫婦愛がテーマの映画を、小学生が見て感動を覚えたわけだから、
今から思えば、我ながらマセたガキだなと思う。
『TOKYOタクシー』も、一人の女性の波乱の生涯が少しずつ明かされてゆく、
人生の旅の物語でもあった。
山田洋次監督、御年94歳。いつ最新作が遺作に…、なんてこと考えたくもないが、
こんな心の琴線に触れる和製ロードムービーを作る映像作家が、
若い映画制作者の中にあまり見当たらないのが、ちょっと寂しくもある。

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