倫理の時間28 現象学
富山本部校高校部
私たちは目の前にある事物の存在を疑うことなく信じて生活しています。
では、目の前にある事物が本当に存在しているかを確かめることはできるでしょうか。
答えは否。
なぜなら、私たちは自分を離れて、いわば「神の目」のようにこの世界を見ることはできないからです。
私たちは人間のもっている感覚機能、認識能力をもってしかこの世界を見ることはできません。
このように、感覚器官や認識能力によって意識に立ち現れるものを「現象」と呼びます。
確実なのは、この「現象」だけなのです。
この「現象」に着目し、
目の前のものが確実に存在しているという「思い込み」を一旦停止し(エポケー)、
その「思い込み」の根拠を探求する学問を「現象学」と言います。
共通テストでも、「公共、倫理」では必須分野なので、難しいですが知っておくとよいと思います。
今・・・、私の目の前に割れた皿がある・・・。
割れた皿は本当に存在していると言えるのか。
そのように意識に立ち現れているだけなのかもしれない。
そう言い聞かせながら、
割れた皿を不燃ゴミ入れに入れる私なのであった。

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