オクラ
富山本部校高校部
夏に向け、毎年何らかの野菜を庭の片隅に植えている。
ろくに育て方を調べることもなく、ただ植えてみる。
「無為自然」などという御大層な思想があるわけでは決してない。
ウチの庭の土からちゃんとお店で売っているようなものができるのか、
ただ確かめたいだけである。
ホームセンターで花・苗コーナーを物色すべく巡り歩く。
今年は妙に「オクラ」と札がついた苗ポットが、
「僕は!僕は!」と自己アピールしているように見えた。
二株ほど購入した。早速庭の片隅に植えてみる。一応肥料は施してやる。
あとは晴天の日の水遣りを忘れない。ただそれだけである。
するとどうだろう、しばらくすると10㎝もなかった苗が30㎝ほどの背丈になり、
てっぺんの葉の間から、あのオクラそのものがにょきっと出ているではないか。
あれっ、まだ花も咲いてないのに?!
2、3日もするとそのオクラの形が割れて、花が咲いた。これ、実はつぼみだったのである。
ハイビスカスに似た(同族らしい)クリーム色の意外に美しい花である。
やがて花が落ちて、今度こそ本当に7、8㎝ほどの実が成った。まずは1つだけ。
私はオクラを刻まずにそのまま胡麻和えにして食すのを好んでいる。
が、たった1つだけ成ったこやつをどう食したらよいのやら。
いくつかそろって実を大きく育てる方法がきっとあるはずだが…。
横に2つ3つ花が咲いていた。
最初に成ったたった1つのオクラを、とりあえず収穫(?)しようかな。
極めて希少なオクラの胡麻和えが頭に浮かぶ…。

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