子どもらと虫ざわめく頃
富山本部校高校部
夏がく~れば♪思い出す~♪という歌が流れ出すと、
「尾瀬」ではなく「虫取り」が頭に浮かぶ。
小学生の頃、あちこちの雑木林や草むらなどに、小さな命を求め駆けずり回った。
郊外の牧場跡を囲む並木でノコギリクワガタを発見した時は、みんなで狂喜した。
もはや操業停止している工場敷地内の木に、ノコギリクワガタありと聞けば、
塀を乗り越えでまで敷地内に忍び込んだ(ほんとはやっちゃダメ!)が、
この時は、すぐさま警備員に見つかり「コラ~ッ」と追っかけられ、
命からがら(?)再び塀を乗り越えて、何とか逃げおおせた。
そこら辺の木で普通に捕獲できたコクワガタに比べ、
ノコギリクワガタは僕らにとって、得難い「宝物」だったのである。
野っぱらで体長10㎝以上はあろうかというオオカマキリを捕まえてはみたものの、
いかにも悪役然としたその姿に、とても飼おうという気にはならず、
すでに捕獲していたバッタを何となくこのオオカマキリに近づけてみた。
やにわに両手の鎌でバッタを挟み込み、迷いなくバッタをムシャムシャ食べ始めたから、
おースゲぇ~、と声が漏れた。
「残酷」な生のありようを感心して見つめる子どもとは、そら恐ろしいものである。
最近、虫かごと網を抱えた子どもの姿をあまり見かけない。
夏がく~れば♪思い出す~♪
子どもらの喚声と虫たちのざわめきは、今や思い出の中に…?
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