育英センター 田中の教育ブログ「英語と音楽 その2」
滑川校
以前、中学生の英語の教科書に掲載されている曲についてのコラムを書きました。
その後令和7年に英語の教科書改訂があり、掲載されている曲にも変化があったようです。
今回の記事ではそちらを見ていきたいと思います。
ニュークラウン
金沢市内の公立中で広く採択されている教科書です。
金沢本部校のS先生に内容を聞いたところ、中1・中2の教科書からSONGSのページがなくなったようです。
中3掲載曲 ※赤字は新規掲載曲
Help! ビートルズ
You’ve got a friend ジェイムズ・テイラー(キャロル・キング)
Just the way you are ブルーノ・マーズ
Help!は原形不定詞(Help me get my feet back on the ground~♪)や現在完了(I know that I just need you like I’ve never done before~♪ほか)の部分での採用ですかね。
You’ve got a friendは、サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」と内容が似ているなあ、と昔思ったことがあります。
ニュークラウンのLesson2「The Power of Music」は文化祭で発表する曲についての内容です。
ブルーノ・マーズのCount On Meにするか、テイラー・スゥイフトのShake It Offにするか、生徒たちは意見を出し合い、結局ブルーノ・マーズに決めたというお話でした。
ブルーノ・マーズ、テイラー・スウィフトともにグラミー賞を十数回受賞している偉大なアーティストであり、また双方ともに大の親日家としても知られています。
ブルーノ・マーズのJust the way you areはとても良い選曲ですね。私は年なのでビリー・ジョエルのほうが浮かびましたが。
サンシャイン
中1教科書改定前に掲載されていたマザーグースの歌が消え、これでサンシャインは全学年で英語の歌の掲載がなくなりました。
洋楽を聞くことで英語に興味を持った私からすれば、これは残念でなりません。
サンシャインを採択している中学校の英語の先生方、ぜひおすすめの洋楽を生徒たちに伝えてあげてください。
ニューホライズン ※赤字は新規掲載曲
中1掲載曲
Sing カーペンターズ
Hello,Goodbye ビートルズ
Take Me Home,Country Roads ジョン・デンバー
What a Wonderful World ルイ・アームストロング
中2掲載曲
Stand by Me ベン・E・キング
I Just Called to Say I Love You スティービー・ワンダー
Hero マライア・キャリー
Bad Day ダニエル・パウター
中3掲載曲
Where Have All the Flowers Gone? ピート・シーガー
You Need To Calm Down テイラー・スウィフト
Let It Go アナと雪の女王の主題歌
新しいニューホライズンは、掲載曲が大幅に増えました。
何曲か、かいつまんで感想を述べます。
中2教科書に掲載されているダニエル・パウター「Bad Day」ですが、メロディーラインが覚えやすく、「今日はたまたまついていなかっただけ。」という内容も含め、素晴らしい選曲だと思います。
よくMLBやNBAの試合を見ますが、試合で大失敗をしてしまった選手のインタビューでは、「今日は僕の日ではなかった」という言葉がよく出てきます。
責任を必要以上に自身で背負いこんでしまい、長期間へこむタイプの子供たちには、こういうとらえ方もあると知ってほしいですね。
中3教科書掲載の「Let It Go」ですが、日本語バージョンの「ありの~♪ままの~♪」とはずいぶん違う印象を受けます。
氷の女王が魔力を開放し、街中を凍らせていくシーンで…
I don’t care what they’re going to say
Let the storm rage on
何を言われようと関係ない
嵐よ吹き荒れなさい
いや、街の人たちは困ってるんですが…
The cold never bothered me anyway
私は少しも寒くないわ
とどめのセリフです。
私も原形不定詞を中3の授業で教える時、ビートルズのLet It Be と、アナ雪のLet It Goを使ってこれまで解説してきました。
やはり英語の曲を使って教えると、生徒たちの理解は深まるようです。
最後に、中1はロッド・スチュワートのSailingに変わり、ルイ・アームストロングのWhat a Wonderful Worldが新たに掲載されました。
感嘆文を中1で習いますので、そちらに合わせての掲載だと思いますが、なんと素晴らしい選曲でしょうか。
I hear babies cry
I watch them grow
They’ll learn much more than I’ll ever know
And I think to myself
What a wonderful world
赤ん坊が泣くのが聞こえる
彼らが成長していくのを見守ろう
彼らは私よりもずっと多くのことを学んでいくだろう
そして私は想う
なんてすばらしい世界だろう
私がこの仕事を選んだ理由、授業を通じ生徒と接するのが大好きな理由を代弁してくれている歌詞です。