あの未来は今
富山本部校高校部
先日のお休みの日。
あまりの猛暑に、午後になっても外出する気になれず、ぼんやりテレビを眺めていた。
ふいにBSで『ターミネーター』(第1作)が始まった。
今まで何度も見た映画だから、
他の事をしながらこの場面はこうだったよなという感じで、断片的に見ていたわけだが、
未来からやってきた殺人サイボーグ、ターミネーターから、
いずれ人類軍の象徴的指導者の母となる若い女性の命を守るために、
やはり未来から送られてきた兵士が、警察の尋問を受ける中で、
「2029年」から1984年(映画公開当時の現在)にやって来たと答えているのを聞いて、
2029年って、あとちょっとじゃん!と思った。
『ターミネーター』の世界が現実ならば、2026年の現在、
人類は人工知能と機械との戦争に明け暮れ、すでに荒廃した世界になっているはずである。
最近、100mをウサイン・ボルトより速く走るロボットの映像を見た。
人々が情報を手に入れる際、AIを頼りにすることも当たり前になっている。
幾先のことか、『ターミネーター』の世界は、決して絵空事ではないのである。
日が随分傾いてきたので、せめて買い物くらいは、と思って外に出た。
涼やかな気配を含んだ風が頬をよぎり、見上げると鱗(うろこ)雲が秋空を描いていた。
幸いにして、人を狙う哨戒機の姿は、まだない…。

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