秋の気配
富山本部校高校部
秋はなぜ「あき」というのでしょうか。
様々な説があるようですが、一説に「あきらか」説というのがあります。
「あきらめる」(=断念する)が、大昔は「あきらむ(明らむ)」=「あきらかにする」
という意味であったように、
秋になると夏の湿った空から、澄んで明るい空に変わるからだそうです。
また一説に「あきる」説があります。あの「飽きる」です。
かといって、何も秋は何かに「うんざりする」「嫌になる」季節ということではなく、
古文でいうところの「飽く(あく)」つまり「満足する」から来ており、
秋になると穀物などの食物が十分に収穫でき、満ち足りた状態になるからだそうです。
なるほど!という感じです。
ちなみに、「秋」という漢字は、
穀物を表す「禾(のぎへん)」と「火」を組み合わせてできており、
収穫した穀物を天日干しにして乾かす、とか
収穫の時に害虫を火で追い払ったことに由来するようです。
ここ数年、9月に入っても残暑がいつまでも続いて、
もはや秋がなくなったのではないかと思うことしばしばでしたが、
今年はかつてのような自然な季節の移ろいが、ふと感じられます。少しホッとしています。
でも、冬眠を控えた森のクマさんにとっては、
今年もまた、秋は決して「飽く」季節ではないのかも、と思うと、
かえって心配にもなる、秋の序章の頃合いです。
