育英センター 田中の教育ブログ「北風と太陽」
富山本部校別館(中学部)
前回の記事では、先生の個性に触れました。
皆様がお通いの学校にもいろいろなタイプの先生がいらっしゃるでしょう。
昔、私が通っていた学校にも、個性豊かな先生が多数いらっしゃいました。
聞こえるか聞こえないかのギリギリのラインで社会の教科書を読み上げる先生
学年一真面目と言われていた生徒も眠りに落ちたので、先生にはラリホーと言うあだ名がつきました。
家庭訪問で『こんなものがあるから勉強しないんだ!』と、ステレオのコンセントを切断するほど熱心な先生
現代だと大問題になりますね。あまりの恐ろしさに、生徒は落雷を防ぐ呪文を唱えていました。
例を挙げるときりがないのですが、私の学年は特に、数学の先生が個性的で、かつ厳しい先生が多かったですね。
宿題を忘れた生徒は、宿題チェックで数学の先生が回ってくると、ガクガク震えていたのを覚えています。
ただし、英語の先生は非常に優しく、穏やかな先生方が多かった印象です。
数学科の先生が厳しい学年団は、英語科の先生が優しい。
英語科の先生が厳しい学年団は、数学科の先生が優しい。
国立をメインターゲットに据える高校の学習においては、文理を問わず英数の学習がハードです。
英語、数学双方の教師から厳しく攻め立てられると、生徒は逃げ場が無くなります。
よって、先生方は、英語・数学の「北風と太陽」のバランスをうまく取っていたのだと推察します。
本来穏やかな性格の先生方も、生徒のため鬼に徹することがある。まさにプロです。
家庭で子供を叱る時も、あえて少し逃げ場を作っておいてあげると良いと言われますね。
逃げ道をふさいで叱ってばかりいると、子供の自己肯定感が低くなりがちです。
ただでさえ『進学校』と呼ばれる所へいけば、嫌でも周囲と自己を比べてしまうのに
そこへ、さらなる追い打ちがかかって耐えられるメンタルの強さを持ち合わせている子は多くないと思われます。
私はこれまで、急におじいちゃん、おばあちゃんの家に一人で家出する子を多数見てきました。
失敗を怖がって、新しいことにチャレンジするのを極度に恐れるようになってしまった子もです。
この業界に入る時、私が当初目標にしたのは「授業が楽しいから、授業に集中してくれる」という太陽型の教師です。
しかし、厳しく生徒を叱って授業中騒ぐ子を黙らせ、授業に集中させる教師は絶対に必要である、とすぐに気づきました。
北風と太陽、どちらも豊かな自然をはぐくむためには欠かせないものです。
なお、昨年のコロナ禍による影響ですが、特に各学校の現二年生への影響が深刻だと思います。
新一年生は、新しい学校・環境に慣れ、さまざまな規則を守ることを訓練する学年だったからです。
昨年は、それらを訓練しようにも、自宅待機の期間が長く、授業もリモートが増えましたね。
そして、学校での授業が再開されたとき……
座って授業が聞けない
皆に向けて先生が発した言葉を受信できない
騒いで他の生徒に迷惑をかけていることに気付けない
と言った子が増加してはいないでしょうか。
※統計が出ていないため、塾での生徒の様子と、自身の経験から推測しています。
今年は特に中学2年生に対し、授業の受け方を指導する回数が多いからです。
その際はやはり、北風と太陽、双方のバランスが大切ですね。
育英センターでは、単に勉強だけを教えるのではなく、集団授業の受け方についても指導して参ります。
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