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母校の思い出➄~天下の早稲田大学~

富山本部校高校部

「早稲田大学校歌」
相馬御風 作詞 東儀鉄笛 作曲

1.

都の西北 早稲田の森に
聳ゆる甍は われらが母校
われらが日ごろの 抱負を知るや
進取の精神 学の独立
現世を忘れぬ 久遠の理想
かがやくわれらが 行手を見よや
わせだ わせだ わせだ わせだ
わせだ わせだ わせだ

2.

東西古今の 文化のうしほ
一つに渦巻く 大島国の
大なる使命を 担ひて立てる
われらが行手は 窮り知らず
やがても久遠の 理想の影は
あまねく天下に 輝き布かん
わせだ わせだ わせだ わせだ
わせだ わせだ わせだ

3.

あれ見よかしこの 常磐の森は
心のふるさと われらが母校
集り散じて 人は変れど
仰ぐは同じき 理想の光
いざ声そろへて 空もとどろに
われらが母校の 名をばたたへん
わせだ わせだ わせだ わせだ
わせだ わせだ わせだ

(大隈講堂正面より)

というわけで、当然のように1年の浪人を経ましていよいよ、数多の著名人を輩出する、誰もが知る言わずと知れた名門、泣く子も黙る私学の雄、天下の早稲田大学へと入学します。

まずは入学式で、応援団の盛大な祝福の元、新入生全員で校歌を熱唱するのです。

 

一応歌詞も配られるのですが、いやいやそんなもの見ながら歌うはずもありません。こちとら浪人時代から、これを入学式で歌うために、予備校からの帰り道、夜な夜なチャリを漕ぎながら毎晩熱唱していたわけですから。

 

よく、「個性の坩堝」や「個性のサラダボウル」などと言われますが、全くその通りでありました。

飛びぬけて優秀な奴、なんで受かったんだ?という奴、東大に落ちたコンプレックスを抱えた奴、28歳で入学して来る人、40過ぎてから入学して来る人、少年院あがりの人……とても挙げ切れない。

みな、さまざまな自分だけの固有の「歴史」を抱えた者たちが集まる。念願叶ったりという奴も受験の敗北者も、日本人でも外国人でも、若者でも年寄りでも、どんな人間であっても構わない。いつの間にか、「早稲田」という、まさしく「仰ぐは同じき 理想の光」の下で母校を愛し合い、一つになっていく。どこにでも、誰にでも居場所がある。何でもオッケー。誰でも来い、みんな受け容れてやる。そんな土壌のある素晴らしい空間でありました。

間違いなく、今の私の人格形成に根付いてある風土であります。

かくいう私も、居場所を求めて早稲田を目指したのであります。学校生活が楽しかったことなどたったの一度もなく、どこにいても、親も教師も同級生も先輩も後輩も、誰ともうまくやれず、自分がどんな座標空間上にも定位されない浮遊した感覚。これはまことに不安なことです。

しかしひょっとしたら、早稲田になら、こんな自分にも居場所があるかもしれない。そんな予感だけにすがりつくような思いでありました。

早稲田には居場所がありました。ずっと息苦しかった人生が救われた。大袈裟でない確信であります。

 

実は早稲田のキャンパスに行ったのは、浪人して受験した日が初めてでありました。浪人の一年間ずっと待ち受けにしていた大隈講堂をこの目で見た時の感動、これが恋焦がれ続けたあの大隈講堂か、なんてかっこいいんだと感動に震え上がり、一気に鳥肌が立ちました。

(大隈銅像の背後から見通す大隈講堂。これが最高にカックイイ。)

 

早稲田のキャンパスはエネルギーが違います。

いつ歩いても学生はパワフル。特に早慶戦が近づくと、大隈銅像前で応援部がパフォーマンスを披露し、学生はそれを取り囲うように密集し大声で歌う。創立記念日には大隈銅像に正対して土下座し感謝する者があらわれる。

(応援部デモンストレーション。何でも本気でやる。本気でやる人らを本気で応援する青春。)

 

早稲田祭の盛り上がりも、熱気が桁違いであります。

(運営スタッフ約600人。2日間で約20万人が来場する早稲田祭。キャンパスはパンパンです。)

(あんまりかっこいいのでもう1枚)

 

紺碧の空(こんぺきのそら)

早稲田大学第一応援歌

作詞 住治男(1909年 – 1936年)

作曲 古関裕而(1909年 – 1989年)

紺碧の空 仰ぐ日輪
光輝あまねき 伝統のもと
すぐりし精鋭 闘志は燃えて
理想の王座を占むる者 われ等
早稲田 早稲田
覇者 覇者 早稲田
青春の時 望む栄光
威力敵無き 精華の誇
見よこの陣頭 歓喜あふれて
理想の王座を占むる者 われ等
早稲田 早稲田
覇者 覇者 早稲田

 

早慶戦では早稲田に得点が入るとみなで肩を組んで紺碧の空を歌います。

 

早大生は校歌と応援歌を愛しています。カラオケに行くと〆は大抵この2曲。高田馬場駅ロータリーでも円陣を組んで校歌や応援歌を歌います。(私はそういうのを冷ややかに横目で一瞥するような学生でしたが)

「なんだよバカ騒ぎしやがって」と思いつつも、「やっぱりみんな早稲田が好きなんだな」と思う。

(高田馬場駅といえばBIGBOX)

早稲田が好きで騒ぐ奴も、そんなのにすました態度を取る奴も、別に興味のない奴も、学問に打ち込む奴も、酒ばかり飲む奴も、サークルに熱中する奴も、サークルなどには入らない奴も、何でもいい。それならもちろん、こんな俺がいたっていいじゃないか。

あんなに辛かった人生の救済場所としてあってくれた早稲田を、いつまでも愛します。

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