トニーの芸
富山本部校高校部
お久しぶりです。ブログを書くのが約2か月ぶりですので、少し緊張しています。
さて、みなさん、「とにかく明るい安村」という芸人を知っていますか? そして、彼が少し前にイギリスのオーディション番組で爆笑を巻き起こしたことを知っていますか?
とにかく明るい安村さんは、「小さめのパンツを履き、彼自身のぽっちゃり体形を生かして、あたかも何も履いていないかのように見える芸」でおなじみです。日本ではひと昔前に流行しました。最近では水曜日午後7時からの「有吉の壁」に多く出演されていますね。
そんなとにかく明るい安村さんが少し前、イギリスのオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」に出演し、大爆笑を巻き起こしました。イギリスの人々にとっては、とても新鮮だったのかもしれません。You Tubeに動画が掲載されていますので、見てみてください。
ただ、私が少し気になったのは、彼の決めゼリフ「安心してください、履いてますよ」を英語に直し、”Don’t worry. I’m wearing.”と彼が言ったあと、観衆たちが一斉に”Pants!!”と叫んで盛りあがっていたことでした。
日本ではそんな感じで叫ぶことはありませんが、なぜ、イギリスでは観衆が”Pants!!”と叫んだのでしょう? 安村さん本人も「ん?」といった表情をしていました。
この間、Twitterをぼーっと眺めていると、その答えが書いてありました。
wearは「(衣服など)を身につけている」という【他動詞】であり、安村さんは、”I’m wearing.”と言っただけで、何を身につけているのか、その目的語を述べていなかったのです。ですので、wearで止めることによって、安村さんは「私が履いているのは~??」 と観衆に尋ねてあおったことになり、観衆はその目的語である、「パーンツ!!」と叫んだということなのです。
いやー、お笑いに他動詞の要素がひそんでいたなんて…奥が深いですねぇ…
安村さんご本人は、そのようなことは全然知らずにやっていたみたいですが。
p.s. とにかく明るい安村さんは「トニー」と呼ばれていたみたいです。
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