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化学は欲張ってはいけない2

富山本部校高校部

高校化学で最初に学ぶ分野は「理論化学」です。この分野は,物質の構造,物質の状態,物質の反応から成り立っています。この分野は,論理的な思考がものをいいます。理系科目の中で,最も図を用いて直感的に理解することが難しい,つまり,物理より,数学より取っ付きにくい分野といえるでしょう。それにもかかわらず,化学基礎の大部分がこの「理論化学」です。
さらに化学基礎の「酸と塩基」,「酸化還元」は大学入試でも頻出分野ですが,ここでしか学びません。つまり,受験に直結するものとして学習しなければなりません。数学では数Ⅲからの出題が多いこととは対照的です。

ところが,化学に掛ける時間はもったいないとでも思っているのでしょうか。時間を掛けずに,解ける問題だけを解こうとする。分からなければ解答を写しておいて次の問題に移る。そんなやり方で学習する人をよく見かけます。

そんな人に伝えたいのが,「解いた問題は深く理解をすること。問題数は少なくてもよい。絶対,『欲張るな!』」ということです。

どうやら,高1のとき英語と数学が高校の学習の中心であると聞き,理科はサブ教科と勘違いしてしまうのです。しかし,入試での配点や合格点に到達するまでに必要な学習量を考えると,理系なら,科目の重要性が「理科=数学≧英語≫国語≫社会」となることが多いと気付けるはずなのですが…。

理論化学が伸びない人を見ていると,「考えられない人」が多いようです。とりあえず覚えようとしますが,すぐに飽和状態に達します。覚えていることよりも考えられるようにすることが大切です。
「理論化学」は大学に行くと「物理化学」とよばれることになります。物理学を応用した化学という意味です。化学系(化学科,応用化学科,薬学科など)に進んだ人たちには,これでつまずく人が大勢いるとのことです。専門家でも苦手にしがちな分野といわれています。

人間にできることは当然限られています。数多くの問題を完全に理解することは不可能です。そのときとり得る方針は,「数多くの問題を何となく触っておく」,または,「問題数は絞るが解いた問題はあらゆる角度から吟味しておく」,の2択だと思います。そして,後者の方が実際には問題がしっかり解けることにつながります。

繰り返します。
「解いた問題は深く理解をすること。絶対,『欲張るな!』」

 

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