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しゃっちょこばるは言いえて妙

富山本部校高校部

共通テスト対策のテキストの評論文に「伝統美などと呼ばれるものほど、今日ちゃちほこばって・・・」という一節があった。「しゃちほこばる」なんて言葉、久しぶりに聞いたなと思った。果たして高校生にこの言葉がわかるのか?とも思った。

鯱張る。「鯱」は姿が魚で、頭が虎、尾ひれが空を向いている、城の天守閣の屋根の左右についているあれだ。名古屋城の金の鯱が特に有名だが、これは尾張徳川家の権威を誇示するためのものだそうだ。だから「しゃちほこばる」とは「威厳をつくる・威張って見せる」という意味だが、「しゃっちょこばる」と言う人も多いから余計わかりづらい。

 

同じ文章に「言いえて妙」という言葉も出て来た。「妙な臭いがする」というように、「妙」を「変、奇妙」としか捉えていない人には、「言いえて妙」が「巧みな表現で的確に言い表している」という意味であることも通じにくいだろう。「絶妙」「巧妙」という熟語を想起すればわかることだが、今懸命に問題に取り組んでいる高校生にそれがわかるのかと、また疑心暗鬼が生じた。

 

今週受講の生徒については、幸い私の心配は杞憂に終わったが、こんな言葉が日本語にはまだまだたくさんあると思うと、その度に不安、心配は尽きない…。

疑心暗鬼? 杞憂?

 

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