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本日のaspiring

富山本部校高校部

今年の大阪大学のI-B(和訳問題)にan aspiring artistという表現があった。

aspireは「熱望する」くらいの意味。この語はたいていの単語帳に載っているので、阪大受験生であれば知っている可能性は高い。

ところが-ingがついて形容詞になると訳し方が難しい。「熱望している」だとやや不自然な日本語になるので、「大望を抱いている」とか「意欲的な」などの訳語をあてている辞書が多い。実はこのaspiringという単語は、名詞の前で用いると「~志望の」や「~の卵」などと訳すことができる。大阪大学の問題は、an aspiring artistに対して「芸術家以外の選択肢がないと思わない限りは芸術家を職業として選ばないように」というアドバイスをする文脈なので、「大望を抱いている芸術家」では文意が通らないだろう。

-ingがつくと(もしくは過去分詞になると)訳しにくくなるという語はたまにある。compelling(説得力のある)やpronounced(顕著な)は難関私大では頻出で、授業中にこの手の単語に出くわしたら必ずコメントするようにしている。

aspiringも今年の3年生に一度だけ解説したことがあるのだが、果たして生徒は覚えてくれていたのであろうか。この時期にはよくあることなのだが、一応aspiringに触れて責任を果たしたと思いつつも、出ると知っていれば(そんなことはないのだが)もっと詳しく解説しておけばよかったなとも思ってしまう。

 

 

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