富山育英センター

無料の体験授業・学習相談のお申込み・資料請求は
お電話でも受け付けています。

076-441-8006

受付時間 月〜土 9:00〜21:30

まだまだ不惑の境地には至らない

富山本部校高校部

行平中納言の「関吹き越ゆる」と言ひけむ浦波…

〈訳〉行平中納言が「関吹き越ゆる」と(歌を)詠んだとかいう浦波…

 

「けむ(けん)」は、基本過去推量(…ただろう)の意味を持つ助動詞ですが、

この場合は、行平中納言が過去の著名な文人であることも考慮すれば、

「過去の伝聞」で訳す方がBetterであることも確かです。

実際、文法書にも「過去の伝聞」が意味の1つとしてきちんと説明してあります。

でも、「(歌を)詠んだだろう浦波…」と訳しても、さほど遜色がないことを思えば、

目の前の生徒に「ここは過去の伝聞で訳してね」と強く訴えるのもはばかられます。

 

要は二次試験で記述国語が必要で、場面に即した意味の違いを表現し切る力まで

必要か否か、ということなんですが、

高1生の前で説明をしていると、どこまでしっかりと伝えるべきかについ迷ってしまう

今日この頃です。何年もこの仕事をしていながら、今さらなわけですが、

「四十にして惑はず(=不惑)」には、未だほど遠い有様なのです。

 

富山本部校高校部 校舎ブログブログ新着