花の祭典に思う
富山本部校高校部
晴天の下、久方ぶりに砺波チューリップフェアに行ってみた。
砺波市民である義兄から、優待券を譲り受けてのことである。
私ももともとは砺波が地元であるが、
昔と比べ、いろんな施設が真新しく立派なものになったとはいえ、
様々な形のチューリップ畑とやけに高値の飲食物を売る屋台が並んでいるだけの催しに
よくもまあ全国からあれだけの人がやってくるものだと驚くことしばしばであった。
この日もフェア最終日ということもあってか大変な盛況ぶりで、
花を見ているのやら人を見ているのやらわからなくなる瞬間の連続であった。
とはいえ、ふとすれ違ういくつもの家族やカップルの表情を見ていると、
みんな何とも楽しそうなのである。
コロナ禍でフェアが中止になった年、
砺波駅前で遠方からの客とおぼしき人に声をかけられた。
せめてどこかチューリップ畑が眺められる場所はありますか?
有事のさ中でも、期待を抱かせる何かが、この場所にはあるんだなと思った。
会場を出てすぐ近くの義兄の家に再び立ち寄った。駐車する場を借りていたのである。
奥方が私たちの分まで昼食を用意して待っていてくれた。
家の前、広大な田園越しに白山方面の山並みが見渡せた。
地元にいながらも、不思議な旅感が身を包んだ。
