初夏の庭
富山本部校高校部
オオデマリ・ウツギ・土佐ミズキ。
オオデマリは、黄金週間の頃合いに手毬(てまり)のごとき白い花をいくつも咲かせました。
土佐ミズキも同じ頃合いに、薄黄色の小さな花をしおらしくいくつも咲かせました。
でもウツギは……。
ウチの庭の背面に三年ほど前に植えた中背の木々たちのお話です。
初夏に花をつけるはずのウツギは、
季節が巡ってきても、これまで花を見せてくれることがなかったのです。
それが今年は、真ん中にすっと伸びた枝に沿って紅紫色の八重咲の花を咲かせました。
紅紫色のものは、サラサウツギというそうです。花言葉は「秘密」。
そう。長きにわたり、自分の本当の姿を隠し通してきたわけです。
そろそろ顔見せてやってもいいかな、って感じでしょうか。
そういえば実家の庭から移植した能登つつじも、土が合わなかったのか、
ここしばらく花も葉も少なく、髪の薄くなったご老体のごとき風情でしたが、
今年は暖かくなるにつれ鬱蒼とした濃緑の葉が溢れ返るようです。復活!という感じです。
造園業者の手を一切借りずにmy gardenを造ろうと思った結果、
未だ粗(あら)ばかりが目立つ庭ではありますが、
ようやくあらゆる生命を包み込むような、
血の通う空間になりつつあるようです。

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