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育英センター 田中の教育ブログ「令和5年度富山県立入試を振り返る その1 定員削減の影響」

滑川校

令和5年度の富山県立高校入試では、御三家普通科の定員削減が大きなニュースでしたね。

 

およそ4半世紀ぶりに、聖域とされていた御三家の定員が40人ずつ削減、果たして倍率はどうなったのか。

 

以前の私の記事では、過去の定員削減の際に倍率がどうなったのかを調べ、倍率上昇について触れました。

過去記事はコチラ

 

上記の記事では、1996年の御三家の定員削減時は、当然御三家の倍率が上昇したこと、

 

そして富山東高校など、御三家に準ずる高校の倍率については、翌年以降に倍率が上がっていった、ということをお伝えしました。

 

 

今年の結果は・・・

 

ご存じの通り、富山中部高校では探究科学科・普通科を合算した実質倍率が1.13倍と倍率上昇、31名が涙をのみました。

春季高校入試説明会でお伝えした通り、合格最低点、必要な内申点も上昇、熾烈な入試となりました。

 

富山高校も同様に、1.12倍で29名が不合格となりました。

 

対照的に、高岡高校は1.02倍と実質倍率は低く、定員削減していなければ定員充足が難しかったかもしれませんね。

 

そして驚いたのが富山東高校です。今年度は定員割れにより、15名の2次募集を実施することになりました。

 

 

26年前と同じ傾向になるとするならば、次年度からは富山東や高岡南、砺波や魚津の倍率が上昇していくことになりますが…

学区制廃止、人口動向の変化などもあり、まったく同じ変化をするとは考えづらいですね

 

受験生の皆さまは、オカルトに流されず、育英模試を受験して正確な動向をつかみましょう。

 

 

さて、昨年度の定員削減で、一番大きな影響を受けたのが富山大学附属中学ですね。

 

例年、1学年160名中、多い年では130名超が御三家に進学することもある同校ですが、今年度は果たしてどうだったのでしょうか。

 

R5 富大附属中からの御三家進学者

富山中部高校 78名(R4 93名)

富山高校 17名(R4 17名)

高岡高校 8名(R4 6名)

計 103名(R4 116名)

 

やはり1割程度数を減らしています。ただし、富山中部に受験者が集中する状況は変わっていません。

 

御三家の定員減は、各高校280名→240名で14.3%の減少となりますが、富大附属中からの御三家進学者は昨年より11.2%しか減少していません。

あの高倍率で、かなりの健闘だと言えるのではないでしょうか。

 

 

深刻なのは、現在私が勤務している新川地区です。

 

新川地区の中学からの御三家進学者総数は、今年62名でした。昨年は76名ですので、実に18.4%の減少です。

 

※加えて次年度からは、学区制の廃止に伴い、砺波地区からも富山中部・富山の受験が可能になります。

また新川地区では入善高校、魚津工業高校の定員削減も発表されました。

 

次年度の御三家の入試倍率への影響が気になる所ですね。

 

 

受験生のみなさん、この夏が勝負です。

 

 

 

 

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