育英センター 田中の教育ブログ「新時代とやまハイスクール構想 第二期以降の再編案 その2」
滑川校
前回の記事では、第二期以降(2033~)の富山県立高校の再編案について、主に地域共創ハイスクール、実践ハイスクールを中心に書きました。
今回はプログレスハイスクールについて考察したいと思います。
プログレスハイスクールは4学級~7学級(160名~280名)を予定しており、普通教育を中心とした学習を通し、幅広い進路選択を可能とすることを目標とします。
「確かな学力」という謳い文句の通り、高等教育機関(主に大学・専門学校)への進学に必要な学力や課題発見力・解決力を子供たちに身に付けさせることが求められます。
要は普通科を改革していく位置づけの類型になるのではないでしょうか。
また前回の記事でも触れましたが、県東部は2~4校、西部は1校のみ、最大で5校の設置計画があります。これまで保ってきた東西のバランスが大きく崩れる計画です。
※東部ではプログレスorグローバル1校、プログレスor未来探求1校の予定、両校ともプログレスとなる場合は県東部4校設置となります。
プログレスハイスクールは新時代とやまハイスクール構想の7つの類型の中で、
・特徴を出していくことを最も求められており
・特徴を出すのが最も難しい
ところだと私は思います。
と申しますのも、現在県立高校の定員未充足の大きな要因となっているのが普通科だからです。
下記の県の発表資料をご覧ください。
令和7年度の県立高校一般入試においては、553名の定員割れが出ました。
うち普通科が177名。
つまり定員未充足の32.0%が普通科によるものでした。(※その後の2次募集による充足分を除きます)
そして今春、令和8年度入試では定員割れ756名中、普通科は396名。その数、実に52.4%を占めます。
募集定員に対する未充足の割合で見れば、国際科や農業科のほうが状況は深刻でしょう。
しかし、普通科はそもそもの募集定員が多く、また私立高校との生徒獲得競争が大変激しい科です。
その後普通科としては2次募集で53名の欠員を補充しましたが、最終的に343名の定員未充足が出ています。
なお、県立高校全体として、756名を2次募集したのに対し、志願者は85名、合格者は76名でした。
繰り返しますが、756名の二次募集枠を取りながら合格者が76名。
今のこどもたちにマッチしない部分があるからこその結果だと受け止めるべきでしょう。
何かを変えなければいけないことは明白です。
未来を予測し計画を練る、それは現在のベースがあってこそ。
将来の「こどもまんなか」の成功のためには、今の「こどもまんなか」を目指さなければならない。
プログレスハイスクールに限った話ではないですが、将来、新時代とやまハイスクール構想のベースとなる高校で大きな欠員が出ている、という状況は極力避けなければなりません。
新高校の船出、その後に続く新時代HSに大なり小なりの影響が出るでしょう。
今回の記事は以上です。
次回はN-E.X.Tハイスクール構想についての記事になります。
