育英センター 田中の教育ブログ「スマホを持たせる時期」
滑川校
前回の記事の続き、新中1(小6)オンライン説明会の総括を続けます。
会でご説明申し上げた通り、育英センター塾生の中1にとったアンケート(150名が協力)では
中1の嫌いな教科、苦手な教科は英語がともにトップとなりました。
小学校高学年で英語が教科化され、多くの小学生が英会話などの塾に通い、従来よりも子供たちは英語に親しんでいるにもかかわらず、この結果は意外、と思われる方も多いと思います。
こちらについては以前の記事でまとめていますので、興味のある方はご覧ください。
中間テストの廃止が全国的な流れです。
中1にとって、初めての定期テストは1学期期末テスト、となるケースも多いわけですが・・・
試験範囲が広くなること、英語の教科書が親の世代と比べ、想像を絶するほど難化していることもあり
クラス平均点が40点台というのもザラです。
最初の定期テストで、10点台、20点台といった点数を取ってしまえば、英語が「好き」「得意」という子も減るに決まっていますよね。
よって説明会において、中学校で順調なスタートを切るためのコツとして申し上げたのは、
①英語を嫌いにならない=学習時間を十分に取る
テストで点数が取れないから、よけい嫌いになる、という負の連鎖を断ち切る必要があります。
②スマホとの付き合い方
学習時間を十分に取る、と上で述べましたが、その大敵となるのがスマホです。
昨年度私が受け持った中3の塾生に取ったアンケートでは、スマホの所有率が90%を超えていました。
スマホの入手時期については、
小4~小6の夏休み 26%
小6冬~中1 53%
中2以降 21%
となっており、多くが中学生になるタイミングで入手しています。
私が驚いたのは、スマホを所有している生徒のうち、親を説得して買ってもらった、という子はわずか7%しかおらず
93%は「親が与えてくれた」と答えていることです。
なお、93%の中には、親や兄弟のスマホの買い替えの際にお下がりがきた、という子も含みます。
そして、夜遅くまでのスマホの使い過ぎで、学校の授業中眠くなるなどの障害が出た、と答えた子は40%に及びます。
あくまでも50名程度対象、すなわち少数のアンケートであり、世間全体にあてはまる、ということではない、と前置きしたうえで・・・
私から見て、しっかりと学習習慣がついている生徒の割合が多かったのが、スマホを持っていないと答えた層、そして小6の夏以前に早くからスマホを持たされた層です。
説明会では、早くからスマホを持たせ、早めに付き合い方を学習させるか、鋼鉄の意思を持ってスマホを持たせないかが良いのでは?と話しました。
叱ってちゃんと言うことを聞く学年のうちに、親の監督下でスマホとの付き合い方を学習させる。
早いうちに痛い目にあい、スマホの怖さを知ってもらう。
車の運転免許同様、遅かれ早かれスマホを持つことになるのですから、早めに持たせて訓練させるわけですね。
大切な受験学年でスマホ中毒を発症する、なんて目も当てられませんから。
今から6年前のブログ記事にも同じ内容を書いていますが
あれから時代が進み、スマホの所有率は加速しています。
会の最中に、チャットで保護者の皆さまの質問を受け付けましたが、その中に
「子供からスマホを取り上げる方法」についてのご質問がありました。
これについては、妙案がないのです。
大人の世界においても、腹が立つのは「事前に聞いていない新しいルールを勝手に追加されること」だと思います。
スマホを与える際に、「こうなったらスマホの利用を止めるよ」としっかり事前説明してあれば良いのです。
成績が下がったからと言って、約束もしていないのにスマホを取り上げる、というのは非常に難しいわけですね。
というわけで、子供にスマホを持たせるときには大人も覚悟が要ります。
しっかりと約束をしておく、これが大切です。